ボーダーライン
そして私は相変わらず。
校舎の窓から、よくグラウンドを眺めている。
みんなとワイワイ騒いでお喋りをするのも楽しいけど、
こうやって、先生を探すことが当たり前になっていて、この1人の時間が好きだなと思っていた。
放課後のこの時間。
廊下はざわついているのに、私は一人でいるような錯覚に落ちる。
まなは、相変わらずヤナセンばっかりだけど、最近同じクラスのヤマケンに告白されて、キャーキャー騒いでたっけ。
結局好きじゃないからフッちゃったみたいだけど…。
紀ちゃんは頭も良くて可愛いから、好意を寄せる男子も多いけど、紀ちゃん自信は男に興味がないから誰とも付き合わないんだって。
そんな大好きなみんなとも、もうすぐお別れだなんて…寂しくなるね…。
よく考えると、
男に無縁なのは私だけ…?
まあ…別に良いけど!!