ボーダーライン




簡単に離任式が終わって、3人で職員室に行って学年の先生たちと喋っていた。



気付いたらもう昼過ぎで、お別れは寂しいけどそろそろ帰ろうと思って、懐かしい廊下を歩いていた。



いつもと変わらない校舎


日差しだけが暖かい3月の終わり


別れを告げる春の風…




突き当たりを左に曲った時…









遠くから、歩いてくる






先生




スーツ姿…カッコイイね。





「おうっ、帰んのか?」



「うん!」



なんて言いながら、みんなで先生と喋っていた。




でも私が話す以上に、紀ちゃんの口数の方が多いのが気になってしまった。



嫉妬なんて…バカみたいだよね。












< 118 / 308 >

この作品をシェア

pagetop