ボーダーライン
私の知らない話をするから、一緒に笑えない。
話に入っていけない…。
何であの番組を昨日見なかったんだろう…
小さな後悔が生まれる。
先生の笑顔は大好きだよ。
でも、私以外に向けられた笑顔なら、そんなの見たくない。
いつもみたいに、2人にしてくれたら良いのに…
別に先に帰ってくれてもいいのに
なんて考えている私は、本当に最低だよね…。
「先生彼女いるんですか?」
高い声で紀ちゃんが聞く。
先生、
彼女いないって言ってたもん。
紀ちゃんにもその話…私がしたよね?
忘れたのかな…?
「まあ…
彼女いるっちゃいるかな〜。」