ボーダーライン





その息子さんは、

ちなみに社会の先生。




勤めている中学校も、私が卒業した中学校と同じ。






そう…

その息子さんとは



先生のこと。







その運転手さん…結城さんと話すうちに、もしかして…と思ってお父さんが聞いたんだ。




「結城さんとこの息子さん、名前は?」




すると結城さんは答えたらしい。



「息子の名前は弘史です。」





信じられなかった。




こんな偶然って…ある?



年の離れた先生と私のお父さん同士が、昔からの同業者…だなんて。




驚いていたお母さんも


「今度役員会で学校に行くとき結城先生に話してみようかな!」


と余計なことを考えていた。



うちのお母さんと先生、よく話しているみたいなんだよね。






先生が小さい時から、結城さんから先生の話はよく聞いていたんだって。





勉強どころじゃないよ…お父さん!



私が先生と出会う前から、こんなに深い繋がりがあったなんて…ちょっと嬉しい。




いや…


かなり嬉しい!!




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