ボーダーライン
あれだけ柳瀬柳瀬って言ってたまながねえ…
意外!
「咲良も結城ばっかりじゃなくて、恋しないとね〜。高校にイケメンいないの?」
ああ、そっか。
まなの中で、先生への好きと、恋の感情は全く違うものなんだ…。
でも…当たり前か。
ヤナセンはオッチャンだし、結婚してるし…。
もし先生がオジサンで、結婚していたら、私はこんなに悩まなくて済んだのかな…?
先生が好きだったあの日まで…
でも先生に彼女はいる。
だから今は大丈夫。
「よっ!やっと来たな!」
その声の方へ振り向くと
先生…
「先生っ!」
先生の隣にはヤナセンもいた。
まなは嬉しそうな顔をして
「柳瀬っちあっち行こ!」
と、連れ出そうとしていた。