ボーダーライン
まあ覚えててくれたって、
あれだけしつこく挨拶してたら嫌でも顔…覚えちゃうよね。
しかも、意外と普通に話せるかも…!
むしろ話しやすそう…!
何となく描いていた先生の想像とは全く違っていたから、少し安心できた。
もうちょっと
怖い先生だと思ってた。
一ヶ月間の無駄な妄想は、一気に覆された。
「はい…杉本咲良って言います!名前覚えてくださいね♪」
向こうの方では
まながニヤニヤしている。
その隣には顧問の渋谷先生。
渋谷先生までニヤニヤしてる…きっとまなが余計なこと言ったんだあ!
「杉本咲良…よし!覚えた!」
先生はニコッと笑う。
ドキッ
不意打ちだよ先生…
その笑顔は反則だよー!!