ボーダーライン





「ほんとに久々だよな〜。どうだ?学校は?」



「ただ通ってるって感じかな。友達は好きだけど、クラスはあまり好きじゃない…。」





あ…重い話…しちゃった?



先生…困った顔してる…?







「いや…、でもやっぱり学校すっごく楽しいよ!まだ慣れてないだけなのかな。」



「そっか、ならよかった!頑張れよ!!」



「うん」



「何かあったらまた話聞くし」



「ありがと!」



ホントに優しいね…先生




「あ……!そういえば…杉本のお父さんって……」



「あー!私もその話お父さんから聞いたよ!!」







お互いのお父さんの話、たくさんしたんだ。



先生と家族ネタでこんなに盛り上がれたことが、すごく嬉しかった。






本当にこの時間を大事にしたかった。



会いたいと思う気持ちはずっと長くて、でも…会えるのは本当に少しだけだもん。





魔法はいつかとけてしまう。




この世にとけない魔法があるのなら、私はずっと幸せだろう。














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