ボーダーライン
自転車で学校まで行き、門の近くで待ち伏せしていた。
戻ってくることを願っていると、しばらくして先生たちが帰ってきた!
先生と、ヤナセンと、渋谷先生…後は今年転勤してきた知らない先生たち。
「先生〜!」
「よう!来てたのか!」
街灯の下で先生の笑顔がはっきり見える。
「先生見回り終わったの?」
「うん」
このまま帰らせるわけにはいかない!
最初は、ヤナセンと先生と渋谷先生と私たち3人で話していた。
するとまなが…
「私柳瀬っちと話したいから2人ずつに分かれようよ〜!」
隣でヤナセンが私を見てニヤニヤしている。
うわっ…仕組まれた。
渋谷先生まで笑ってるし…
先生だけがキョトンとした顔で私を見てる。
「じゃあ私は渋谷先生に勉強の相談乗ってもらおっかな〜♪」
紀ちゃんが空気を読んでそう言った。
「じゃあ…私は先生と…」
「本当はそうしたかったんだろ〜!」
と柳瀬が余計なことを言う。
「違うよ〜!ヤナセン人のこといじめすぎ!」
先生はそのやりとりを見て笑っていた。