ボーダーライン
それよりも、先生…さっき、「今度」って言った?
私の聞き間違い!?
じゃ…ないよね…?
でも…聞き間違いかも…!
うわあ〜〜!!
頭の中が混乱する…。
「はあ…」
とりあえず、コンビニに停めておいた自転車に乗って家に帰った。
こんなに幸せな帰り道は、昨日以上のものだった。
家に帰ると11時を過ぎていて、お母さんはやっぱり寝ていた。
その代わりお兄ちゃんがいた。
「遅かったな!何してたんだ?」
「お祭り行ってたに決まってんじゃん!」
絶対に言えない。
でも秘密にしなきゃいけないことが、嬉しい。
先生にお礼のメールをしようと思って、携帯を手に取ったとき、バイブが鳴った。
もしかして……
予想的中
先生からのメールだった。
゙ちゃんと家帰ったか?゙
゙ちゃんと帰ったよ!今日はほんとにありがとう!゙
今日の出来事が鮮明に頭の中に記憶されて、
思い出すと、眠ることが出来なかった。
私、先生の車に乗ったんだ!
先生とドライブ行ったんだ…!
この日だけは、絶対に忘れない。
絶対忘れられない。