ボーダーライン
第四章

いじめ






結局あの時、返事をしなかったことに後悔した。




チャンスを無駄にしてしまった。



先生とランチなんて、叶いそうでなかなか叶わないんだから…。






それからまた一週間経って、先生から何度かメールが来たっけ…。




゙元気か?゙


゙今日もバイト?゙


゙バイトお疲れ!゙


゙彼氏出来た?゙



先生からこんなメールが来るなんて…夢のようだよ。



幸せ過ぎる!!




でもちょっと不思議だった。



面倒臭がってあまりメールをしない先生が……ねえ。







そして何の楽しみもない高校生活と、バイトとの両立の日々。





10月になっても、外はまだまだ暑い。



それから、先生からメールは来なくなった。



仕方なのないことなのかもしれない…。



先生は忙しいだろうし、自分の生徒だけで目一杯なんだと思う。




私は、大丈夫だよ。




先生とのあのドライブの時間は、どんな時よりも幸せで…

何かあっても乗り越えられる気がしたから。














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