ボーダーライン
あのドライブから何日か経って、敦史から相談を持ち掛けられた。
「オレ、咲良のことマジで好きになった。」
「ホントに!?良いことじゃん!私は応援するよ♪」
「おう、ありがとな!それで、今度会ったとき告白しよっかなって…」
告白!?
それはマズイかも…。
結城から何度かメールが来るって、嬉しそうに話す咲良を思い出した。
今敦史に告白したら、きっと咲良はフッちゃうと思う。
「告白はまだしない方がいいと思う。」
多分…結城のことで頭の中いっぱいなんじゃないかな…。
「何で?」
「…ほら!咲良の気持ちだって分かんないし…もうちょっと様子見てみたら?」
「それもそうだな。」
敦史は何度も頷いて、納得してくれた。