ボーダーライン

先生の背中






敦史と付き合って三週間。



付き合うって言っても、今まで通り何も変わらなかった。



少し変わったと言えば、メールや電話が多くなったくらい。




それから、二回デートをした。



二回目のデートのとき敦史は言った。




――――――――――――




「マジで好きになってもらうまでは何もしない。まあでも手繋ぐくらい良いよな!?」



「うん、ありがと。」



「ホントはキスしたいけどな〜」



「……………バカ!!」



顔を赤らめてじゃれあったっけ。




――――――――――――






学校ももうすぐ冬休みに入る。




終業式の前日、やっと期末テストが返ってきた!





なんと……!



苦手だった社会が82点!!



理科も80点!!





少しでも早く、このテストを見せたかった









先生に…!




でも、今日はバイトがあるから行けない…。



明日の終業式の日は、バイトも休みだし、まなに着いてきてもらおっかな〜♪








あ…









ダメだ…


明日、まなは裕くんとデートだったんだ…。













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