ボーダーライン
「せ〜んせっ!」
「おう!練習終わったのか?」
「うん終わった♪先生話そ!」
その日の練習の後。
ちょうどいいタイミングで先生が下に降りてきた。
「はいはい…しょうがねえなあ……で、どした?」
「あのね……」
簡単に、だけど
敬太先輩のことを話した。
キス以外のことは、全部。
相手が先生だし、大人だからキスのことは何となく言えなかった。
「頑張れよ!」
って言って欲しかった。
言ってくれると
思ってたのに〜!!
なのに…先生は…。
「他にもっと良い男いるだろ〜?やめとけよ。」
なんて言うんだ…。
「何で!?応援してくれないの?」
「止めといた方が良いと思うけどな…ま!頑張れよ。」
どうしてそんなこと言うの?
訳分かんない。
先生…
先生は私の恋、応援してくれると思ってたのに。