ボーダーライン
前から約束していた、紗耶香、彩、優ちゃんと遊んだ帰り道。
もう夜の9時を過ぎていた。
中3の秋、
先生と一緒に帰った帰り道。
懐かしい……
他に誰か好きな人がいても、私…いつも先生のこと考えてた。
懐かしいあの道を自転車でこぎながら、思った。
本当に私
先生が好きだな。
珍しく車が通らない
とても静かな夜。
「先生…好き」
小さく呟いた。
違う…
私の気持ちは、
こんなもんじゃない。
「せんせー!!大好きー!!」
誰もいない夜道で、冷たい風を受けながら叫んだ。
やっと言えた…!
自分の気持ち…
ドキドキしながらも
スッキリした…!
もう仕方がないよ。
私
先生が好き。
出会ったことに後悔なんてする訳ないじゃん…!
だって
先生と出会えたことは、私の運命で、初めて起こった奇跡なんだもん。
先生と出会えたことは、人生最大の幸せだよ。