ボーダーライン


「え!?俺ひとりで写ってたらおかしいだろ…!」


先生は苦笑いしている。





「あ…そっか………」





ただの思い過ごしかもしれないけど、先生は目で私を呼んでくれた。


嬉しい…



だから
また先生の隣に立った。




先生は…
私を選んでくれた。



「はい、チーズ!」


まなから
携帯を返してもらった先生は

「うん!OKOK!」

と満足そうに笑っていた。




その笑顔
ずっと見ていたいよ…。






「あ!そろそろ職員室に戻んねえと…!」


「そっかあ…」


本当に終わりなんだね…。


寂しいよ…。





< 281 / 308 >

この作品をシェア

pagetop