ボーダーライン




「ああ、俺のだよ。いつも学校行くときはチャリだけどな。」



「先生でも車持ってんだあ!」



「おいおい……まあ26にもなればな!」



誇り高そうに話す先生…
すごくかわいい。





真っ赤なスポーツカー。



こんなカッコイイ車に乗れる先生の彼女は、幸せなんだろね。



しつこく聞いても先生は彼女いない。って言ってたけど…過去に女の人を乗せたことはあるんだろうな。



私もいつか、
先生の車の助手席に乗りたい。



別に、彼女になりたいとかゆう訳じゃないけど!





「あ!柳瀬っち〜!」


まなが先生を見つけて走り出して行った。


そういえばまなは柳瀬のファンなんだっけ。


柳瀬みたいなおっちゃん…何処が良いんだろうね。



先生もまなを見て笑っていた。




「ところでさ、杉本は志望校決まったのか?」



「う〜ん…まだかな。特別やりたい事もないし…普通科に行くと思う。」



「そっか…俺に何か出来ることがあったら聞くからさ、いつでも相談しろよ!」



「うん、ありがと…先生!」





嬉しくなってニヤけちゃう。



「何ニヤニヤしてんだよ!」


って先生に突っ込まれたけど。








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