ボーダーライン

｢敬太先輩と会っちゃうなんてね…ま…とりあえず私先帰ってるね！先生といっぱい話しなよ♪｣



私の耳元でささやいた。




｢ありがと、まな☆｣







｢先生さよーなら！｣



｢はーい、さよなら。｣



まなは先生の横を通り過ぎて帰って行った。




一人になっちゃった…

ちょっと不安…





先生は鞄を持っている。


帰るのかな？








｢杉本は帰んないの？｣



先生に話しかけられた。



｢うん…帰るよ。｣



本当は先生と話したいのになあ…。


でも、そんなこと言えない〜！







｢話しながら帰ろっか？ちょっと待ってて。｣



｢……うん！｣



先生は…私の心が読めるの…？






先生は自転車を取りに行って、正門で待つ私に


｢お待たせ。｣

と優しく微笑んでくれた。