ボーダーライン




何ともない顔してたけど、すごくドキドキしていた。


いや、自分が気づいていないだけで、顔に出やすい私は、もしかしたら顔が赤かったのかもしれい。


もう真っ暗な今なら、照れていても先生にはバレない。





先生と一緒に帰るの初めてだな…。




先生とたまたま一緒に帰ってる

それだけなのに、
何で私、こんなにドキドキしてるんだろう…。






ちゃんと顔が見えなくても
確かに今、先生は私の隣で自転車を押しながら歩いている。




「何で学校残ってたんだ?」


「何となく…先生と話したくて、待ってた。」




本当は、分かってたくせに。



「じゃあちょうど良いタイミングだったな!」



「うん、そうだね。」





今、先生以上に大好きなものなんて、ない気がするよ。


先生にはこの気持ち…分かる?










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