ボーダーライン




「なあ、さっき話してた高校生、もしかして噂の敬太先輩?」



やっぱり見てたかあ…

なんとなく…複雑。



でも、堂々と話せる。


過去に未練はない。

過去は振り返らない。




「うん……でもね、今はもう大丈夫だから!諦めついた!これで良かったって思ってる。」



「そっか…やっと答えが出たんだな。良かったな!」



先生のおかげだよ。


先生のおかげで、全部終わりに出来たんだから。




先生のニコッと笑う横顔を見つめた。



きっと私は、
この笑顔にいつも支えられている。



ずっとずっと、これからも支えてもらえたら…私は幸せ。






「…で、高校は決まった?」



「うん、南野高校受けようと思ってる。」



「そっか!決まったか!じゃあ俺も南野のことは色々調べておくし、何でも聞いてこいよ!」



「うん、ありがと!」





先生…本当に優しいね。




もう私、先生のことが好きで好きできりがないよ。


尊敬するよ…本当に。







先生は、ずっと私の憧れだ。








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