ボーダーライン
先生が一度足を止めた。
「じゃあ俺、ここで曲がるから。また学校でな〜!」
「うん、さよなら。」
先生に小さく手を振る。
「はーい、さよなら。」
先生も小さく手を振ってくれて、そして自転車をこいで行った。
何だかちょっと切なくなる。
同じ空間にいたのに…
今さっきまで隣で歩いていた先生はもういない…。
魔法はあっという間にとける。
もう…会いたいよ
先生……。
いつもそう。
私の幸せ
生きがい
邪魔する人は誰ですか?
私はただ
幸せを感じたい
笑っていたい
先生の笑顔を見ていたい
それだけなのに……