ボーダーライン







先生が一度足を止めた。



「じゃあ俺、ここで曲がるから。また学校でな〜!」


「うん、さよなら。」



先生に小さく手を振る。




「はーい、さよなら。」



先生も小さく手を振ってくれて、そして自転車をこいで行った。







何だかちょっと切なくなる。



同じ空間にいたのに…

今さっきまで隣で歩いていた先生はもういない…。



魔法はあっという間にとける。




もう…会いたいよ
先生……。










いつもそう。



私の幸せ

生きがい


邪魔する人は誰ですか?












私はただ


幸せを感じたい


笑っていたい


先生の笑顔を見ていたい




それだけなのに……










< 53 / 308 >

この作品をシェア

pagetop