ボーダーライン




敬太先輩がいた学校は
毎日すっごく楽しかった。



2年の時、昼休みは毎日、グラウンドで楽しそうにバスケをしている敬太先輩を見ていたっけ。








―2006年6月―


中学2年の夏


たまたま昼休みに見かけた3年生のバスケ部の集団。




それまでバスケ部に全く興味がなかったのに、楽しそうに笑う優しい笑顔に惹かれた。



とても背が高くて、
キラキラした
爽やかな人だった。



それが

敬太先輩。



これが全ての

始まり。






こんなにドキドキした気持ちは初めてで、自分でもよく分からなかった。




まなや紀ちゃんには、

「アレがカッコイイの!?」


っていつも
言われていたけど…!



この気持ちに嘘はなかった。









恋をしたんだ。







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