ボーダーライン




自分で先生呼べないよ〜!


こうゆうときまなだったら堂々と呼んでくれるんだけど…


まなもいないし……



私ってば…情けない!





誰か通りすがりの先生に呼んでもらお…。










って誰もいないし!!





廊下を掃除している1年生しかいない。








向こうの教員用トイレから誰か男の先生が出て来た。




あ…っ!


柳瀬だ!!


さっすが柳瀬!



よし…!




「ヤナセン!頼み事があるんだけど!」



かなり伸びたヒゲ。
ちょっとメタボっぽい。


「おおっ…どした?内容によるな!」



まなはこんなオッチャンのどこが良いんだろ?







「結城先生呼んで…!?」



柳瀬はニヤッと
不気味な笑みを浮かべて






「そうゆうことは自分で呼べ!」


そう言って
職員室に入って行った。





はあああ!?


意味分かんないしっ!


何いまの!?





有り得ない…!







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