ボーダーライン
ずっとそう思っていたし、そう思いたかった…。
先生に恋をするなんて絶対に認めたくなかった。
有り得ないことだもん。
だって私はこれから、
普通の男の子に恋をして、大人になっていくはずだから。
恋じゃなくて…良かった。
教師に恋をするなんて、きっと私はどうかしている。
でも恋じゃなくて…本当に良かった。
先生と仲良くいれるのなら、先生の笑顔をずっと見ていれるのなら…このままでいい。
本当にただの教師と生徒で。
当たり前のように笑っていたい。
それなのにどうして?
どうして私が必要とする人を、いつもどこかに連れて行こうとするんですか…。
先生とのお別れは本当にすぐそこまで迫っていた。
明日は
終業式。