ボーダーライン
奇跡
いつもより
早く目覚めてしまった。
とうとう来てしまった。
朝が……
先生とのお別れの日が
全部…今日でおしまい?
ねえ…信じたくないよ…
いつも以上にずっと、胸が圧迫されているようで苦しかった。
私の身体は本当に正直だ。
重い足どりで学校へ向かう。
「咲良大丈夫?」
「うん…ごめんね紀ちゃん…。」
「…でも奇跡が起こったら良いね…。」
「うん……」
そういえば
転勤や辞めちゃう先生って、最後のお別れの挨拶とかするんだっけ…。
先生もするのかな?
今まで見てきた夢と、おんなじようなこと。
夢が…現実になるんだ…
体育館に入ると、近づくリミットが怖くて余計不安が高まって…心臓が押し潰されそで…
すでに泣きそうだった。
そして終業式が始まった。