ボーダーライン
「じゃあ俺、そろそろ行くわ。じゃあな!」
「うんバイバイ。」
先生と話してもう30分近く経とうとしていた。
ニコッと笑って
小さく手を振る先生。
職員室に入る先生を、ドアが閉まるまでずっと見ていた。
「あ…まなと紀ちゃんのとこ行かなきゃ…!」
先生…
私は…先生の特別かな?
先生は、どう思ってる?
私の思い過ごしなのかな?
でも…いつか
そうなれたら良いな…。
もちろん、恋愛とかそんなんじゃないけど…
少しでも生徒の中の特別になりたい。
先生ともっともっと仲良くなりたい。
もっともっと近づきたい。
今こうして先生がいるだけで幸せなのに、近付く度に何でもっともっと…って思っちゃうんだろう。
よく分かんないや…。