ただ君を愛してる

体がびっくりして起き上がった。
「あれ、花歩。病院行ってるんじゃなかったの?」

…同じクラスの佐田だ。

とゆうか、遅刻扱いされてるのか…。

「単なるサボり。つーか何で病院ってことになってんの?」
「青山が言ってた。」
佐田は、ipodのイヤホンを耳に入れた。

「あっそー…。」

「目ェ腫れてる。何かあった?」
泣いた後だから腫れてるってすぐわかる…。
目を隠すように手をおおう。

「翔太にフラれたかー?」

佐田には、翔太が好きって事がばれていた。
前から何でも見透かされて…

また涙がでてきた。
「…ぐすっ」

あたしは桜になりたかった。

「いっぱい泣けー」

佐田の優しさに浸った。
< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop