ただ君を愛してる

***
佐田に慰めてもらったあと
メアドを交換した。

『いつでも、相談ができるように』
なんて言葉を残して。

♪~♪~♪

バイブがなり、携帯の画面を見る。
……桜からだ!!
しかも、何回も電話してくれている

急いで、ボタンを押した

[あ、花歩!!やっと出た!!]
[屋上で寝てたー]
[はぁ!?]

桜の声からあきれている感じが読める。
電話を切り、軽くなった体をゆっくり持ち上げた。


桜は、あたしが翔太のこと好きって知ってるのかな…。
知ってたら付き合ってないよね。
また性格悪いことを思ってしまった。


「花歩ーッ!あんた何してんのーっ」

「何かフラフラっていったら寝ちゃってたー★」
作った笑顔って…バレてないよね。

「もーっ、心配したんだから…。」
親友…なのに正直なことが言えないなんて。

「あははーっ、ごめんよ!」


あたしと桜はトイレに行き、携帯を開いた。
新着メール2件…。


佐田と、翔太だ…。

FROM:龍生
――――――――――
大丈夫か?
何かあったらまた言えよな♪  

FROM:翔太
――――――――――
どうした?
桜が心配してたんだけど         


翔太のメールみたときドキッとした。
やっぱ桜のこと好きなんだあ


あたしは佐田だけしかメールを返さなかった。
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