オサナナジミ
--4時限目
翔が必ず寝る公民だった。
翔わいつも女子に囲まれてたりしてたから、
自然って言われれば自然なんだよね。
「…み!…宇佐美!」
「はっ、はい!」
思わず立ち上がった。
「た、立たなくても良いからな」
先生もびっくりさせるぐらい勢いがよかったらしく、
皆に笑われた。
「バーカ」
翔と瞳があい
そう言われた。
たったこの
瞬間だけで
さっきまで
抱えていた
不安が
どっか
飛んでった。