霧の獣

森での出来事



森の中に初めて入る俺は、
とりあえず持ってきたナイフを鞄から取り出した。


(夢人は大丈夫だろうか?)
俺はその事だけを考えながら進んだ。


俺は森の何処に湖があるのか分からなかった。
しかし、気付くと俺の足は森の中心に向かって歩いていた。
夜の森は動物たちの鳴き声すらしないので、静かすぎる程だった。



(気味が悪いな・・・。)
俺は、そう感じた。


しばらくすると、俺は湖にたどり着いた。
俺は自分の目の前の光景を見て唖然とした。


(なんだこれ。)
そう。俺の目の前には白い衣を身にまとった
未だかつて、見たことのない生き物が立っていたのだった。
< 10 / 32 >

この作品をシェア

pagetop