カフェオレ

“真っ直ぐに向き合う”

五十嵐さんが言ったことが、私の頭の中で響いている。


そう、私、逃げてたんだ。


遥斗との会話が減ったことにも、
遥斗が笑わなくなったことにも、
遥斗の気持ちを、疑ってしまったことにも、

私は何もしなかった。
ただ、変わってゆくのをぼんやりと見ていた。


もう駄目だって、勝手に諦めていた。


まだ、やれる。
もう一度、始めから。
< 38 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop