カフェオレ
素直になろう。
真っ直ぐに正面から向き合おう。
喧嘩になったっていい。
私は遥斗と生きていくんだから。
空が鮮やかな朱色に染まる。さっき泣いたせいか、夕日がじわりと滲む。
遥斗が帰ってきたら、カフェオレをいれよう。
濃いめのコーヒーに、熱いミルクを注いで。
それが美味しくいれられたら。
そしたら、遥斗。
優しく抱きしめてくれるでしょ?
私はしっかりとした足取りで歩いてゆく。
私達の家へと続く、この道を。
…END…