奇跡~love story~
~沙織side 家に到着~

そろそろ来るかなぁ・・・。

召使「電話です。お嬢様。」

「あ。うん ありがとう。」

  がちゃ

「もしもし。お電話変わりました。沙織です。えッ!?たくやが!?今すぐ行きます!
内田病院ですね!分かりました!」

その電話を聞いた瞬間、私の胸はグッと締め付けられ
不安な気持ちでいっぱいだった。

その電話はたくやバイクに乗ってこちらに向かってるとき、
交通事故に合い、今集中治療室で
危ない状態になっていることを告げる電話だった。


「急いでいかなきゃ」

私はあせりと不安で気持ちがいっぱいだった。

「風見。車をだして。内田病院まで。」

「分かりました。」

風見とは 私の専用 執事。
私のこと よく理解してくれる人。


 ~たくやside 意識もうろうと~

ここはどこだろう。 この暗闇の世界は・・・?
目を開けたくない  開けられない。
俺はどうなったんだ??

「たくや! たくや!」
なんだろう・・・
沙織の声がする。幻聴?そんなわけない。
でもその前に聞こえるのは 鉄のカシャカシャした音・・・?


~沙織side~

「たくや!たくやはどこ?大丈夫なんですか!?」

たくや母「あら、沙織ちゃん。わざわざありがとう。今集中治療室で順調に進んだみたいよ」

「それは良かったです」

私は少し心臓のドキドキがおさまった。ホッとした瞬間涙が出て来た。

(ヤバっ)

「すみません。少し落ち着いてきます」
「あ、分かったわ」

おばさんに涙を見られないように
急いで違うところに移った。

< 5 / 13 >

この作品をシェア

pagetop