出逢いの欠片

「女子高生がネギって…」とツレ(湊)は笑っている。

「ほら、誰かに頼まれたのかも知れないじゃん」と俺はフォローした。


「声かけなくていーの?行っちゃたよ。」と湊は言う。

「声かける勇気ねー…」と俺は言った。

「一目惚れってヤツか」と湊は少し笑って言った。


一目惚れ…


家に帰ってもあの子の事が頭の中でグルグル回っていた。

あんなに可愛いのに…な。
月曜日~学校

「あ!来た来た。優亮がな金曜にネギ持った女の子可愛い言い出すんだわ~」


「え~何ソレぇ~」
とイツメンの咲が言う。

「なっ?優亮っ♪?」
と湊は笑っている。

「どんな子だったの~?」と咲が聞く。

「スカートは短めだったな?」と湊が俺に話をしつこくふってくる。

俺は頷くだけした。

咲はその子の事を湊に詳しく聞いて笑っている。

< 3 / 6 >

この作品をシェア

pagetop