出逢いの欠片
「女子高生がネギって…」とツレ(湊)は笑っている。
「ほら、誰かに頼まれたのかも知れないじゃん」と俺はフォローした。
「声かけなくていーの?行っちゃたよ。」と湊は言う。
「声かける勇気ねー…」と俺は言った。
「一目惚れってヤツか」と湊は少し笑って言った。
一目惚れ…
家に帰ってもあの子の事が頭の中でグルグル回っていた。
あんなに可愛いのに…な。
月曜日~学校
「あ!来た来た。優亮がな金曜にネギ持った女の子可愛い言い出すんだわ~」
「え~何ソレぇ~」
とイツメンの咲が言う。
「なっ?優亮っ♪?」
と湊は笑っている。
「どんな子だったの~?」と咲が聞く。
「スカートは短めだったな?」と湊が俺に話をしつこくふってくる。
俺は頷くだけした。
咲はその子の事を湊に詳しく聞いて笑っている。