五人の王子に仕えしは




「で、でさ、れ、れ、鈴奈!」

「……何だい少年!!」



 うわあだめだ何ドキドキしてんの私。変な事言っちゃったし今……!!


 和真君は、私のハッピーライフを神崎クンと一緒になって壊した、仲間じゃないかっ!


「……あー…のさ、このまま、1限サボらね?」


 顔を背けたままぽりぽりと頭を掻いてみせる和真君。


「え……いや、だ、だめだよそんな」

「お願い! ……なあ、鈴奈」

「……でも」


 授業をサボった事の無い私にとっては、究極の選択である。


 別にサボる理由も無いし……そりゃ神崎クンいるから嫌だけどさ……。




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