五人の王子に仕えしは
胸の疼きを止めてくれ
〜Episode7〜
胸の疼きを止めてくれ
「じゃあ、またお昼にな!」
「うん、じゃ」
和真君とクラスは違うので、廊下で別れた。
今は、それを見てとやかく言う女子生徒なんてどうでも良い。
…うう、なんかドキドキしたなー。いや、これも断じてトキメキじゃないんだよ。
初めてのサボりでちょっと緊張してるんです。
良い子だから私!
ガラガラ……
「はあ……」
溜め息を吐きながら教室に入る。