五人の王子に仕えしは
シャッとカーテンが開かれ、ベッドに降ろされた。
あーベッドきもちいな。眠い。
「……大丈夫か?」
「……心配してくれてんの?」
「あ、ちょっと先生用事あるから職員室戻るわね。静かにしてなさいよ」
「分かってますって」
静かに扉が閉まり、二人きりになった。
二人きりの保健室。
なんか、変な感じだ。
「当たり前だろうが……」
神崎クンは、私が寝ているベッドの縁に座った。
ベッドがキシリと音を立てて軋む。