五人の王子に仕えしは




「っはぁ、はあ……」



 神崎君は、私の顔の横に置いてあった手を離した。


「……ごめん、鈴奈」


 そのまま神崎クンは、保健室を出て行こうとした。


 ……うそ。
 こんなの、あんまりじゃん。



「……待って!!」


 私は去っていく神崎ク……、奏くんの背中を、呼び止めた。





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