五人の王子に仕えしは





「じゃな」

「……って、ちょっと!」

「んだよ」



 これでお礼なしとか酷くない!?
 私をこんなにしておいてっ(大袈裟)。


「見返りを求めてるんです」

「は?」

「要はバイト代だよバイト代! 私、今、貢献したじゃん!」



 柏崎君は露骨に『面倒くせぇ……』と顔を歪めて見せた。


 ああそうさ私は面倒臭い女です!!



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