五人の王子に仕えしは



 私はコップを持って、入り口近くのベンチに座った。


「……先生」

「なあに?」

「……私、幼児体型ですか?」



 我ながら凄い事を聞いていると思う。


「うーん……まあ、普通の子よりは発育が遅れてるかもしれないけど、そういうのには個人差があるからねぇ」

「……やっぱ幼児体型なんですよね…」



 これは落ち込む。

 ……だってくれちゃんとか凄いグラマーだもん。
 ちょっと私に、それを人並みになるまで分けて欲しい。




< 152 / 366 >

この作品をシェア

pagetop