五人の王子に仕えしは



「つまり、それで目を付けられたと」
「…………」

 ま、さ、に、その通りである。

「うーん……、何か仕掛けてくるかもね。気を付けなよー? あんたの話を訊くには、結構内面ヤバそうだし」



 それには激しく同意だ。首を縦に大きく振った。


 目怖かったし。
 あれ俗に言う王子様の目じゃない!



「まあ、頑張りなさい」
「ひ、他人事みたいに!」
「だって他人事じゃない」


うっ……。

 何も言い返せなくなって押し黙った。




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