五人の王子に仕えしは




「水筒は?」

「ん……無い」

「全く! 仕方無いわね」



 コップに水を注ぐ音がする。


「はい。一気飲みはダメよ」

「あざす」

「ああ! ダメって言ったじゃない」

「…っぷは、すみません、自制心が……熱っぽくて?」

「はあ……取り敢えず、暫く寝てなさい。奥のベッドは使われてるから、静かにね」


「んー……」



 まじか……!
 ……バ、バレないと良いんだけど…。




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