五人の王子に仕えしは




 もう私一切喋らない。
 息しない。



 花折君の足音が近付いてきて、キシリと隣のベッドに乗ったのが分かった


 そして、隣のカーテンが閉まる音がする。



「…………」



 ……何故緊張してる私ー!!
 別に何も無いでしょうが!



 ごろごろとベッドで転がる。


 このカーテン一枚隔てた向こうに、花折君。
 デリカシー0の花折君。



 何を言われるか分からない!




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