五人の王子に仕えしは
「は、花折君の顔も面白い」
「……は、ぁ? 最低……って、はははっ…まだその顔して、るんですか……、っ、そろそろ、やめ……っくく」
「や、やめて笑いを噛み殺そうとしないで……っふふ」
二人して笑いを抑えているのが、なんだか面白くなってきてしまった。
「ふっ……は、ははは!」
「まだ百面相してんの? あ、ちょっと! ふふ、顔覆うのは反則だってば!!」
うわ、二人して笑うのって楽しい。相手がたとえ、花折君でも。