五人の王子に仕えしは




「は、花折君の顔も面白い」

「……は、ぁ? 最低……って、はははっ…まだその顔して、るんですか……、っ、そろそろ、やめ……っくく」

「や、やめて笑いを噛み殺そうとしないで……っふふ」



 二人して笑いを抑えているのが、なんだか面白くなってきてしまった。


「ふっ……は、ははは!」

「まだ百面相してんの? あ、ちょっと! ふふ、顔覆うのは反則だってば!!」



 うわ、二人して笑うのって楽しい。相手がたとえ、花折君でも。




< 176 / 366 >

この作品をシェア

pagetop