五人の王子に仕えしは



 ちょっと怖くなりながら、私は隣の奏君にお弁当箱を差し出した。


「はい、どうぞ」

「……………」



 私がお弁当箱を差し出せば、奏君は更に顔をしかめた。

 おいおい、イケメンのお顔が台無しじゃないか。




 そしておもむろに箸を置き……



 ゴツン。


「いっっ……たあ!!」



 え、何で!!?

 私はわりと強く(ここ重用)奏君に殴られた。


 結構痛かったんだけど!
 私病人なんだけど!!



「何!?」

「ほんっとムカつく、お前」

「はぁあ!!?」



 ワケわからん!!




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