五人の王子に仕えしは




 そしてその後も、何度も何度も居た堪れなくなりながらも時が過ぎ、昼休みになった。


 それでも私に降り注がれる痛い眼差しは相変わらずだ。皆好奇心強いねー良いことだよー。


……泣きそうです。泣いていいっすか。わりとマジで。




 取り敢えずお弁当を持って、くれちゃんの所に逃げよう。


 私の唯一の癒しだ。くれちゃん!


 ドガンッ!


 と、くれちゃんを求めて廊下を全力ダッシュしていると、誰かに激しくぶつかった。



「わっ!? っと、危ない危ない!」

 急いで体制を立て直す。

「いってぇ……、なんだよ、おま……」
「くれちゃーん!」
「ちょ、待てよ! 謝りもしないのかよ、お前!? って、おい!? ………行っちまった」



 くれちゃんが私を待っている!




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