五人の王子に仕えしは



「って、春川さん……、な、なんで、こんな事……っ!」


 私はぐっと胸元を隠すようにして聞く。

 私も、あんな事されておかしくなって正常な思考回路が働かなかったけど……っ!



「ん? なんとなくかな」

「な、なんとなくって……!」



 酷い!
 私、春川さんだけは良い人だと思ってたのに……!


 ……でも、奏君に協力するあたりやっぱおかしいのかな。


 はあ……。



「あとさ、僕の名前は理将だから、次からそれでよろしく」


「や、やだ」


「次春川って呼んだら、またやるから」

「喜んで理将と呼ばせていただきます!!」



 やっぱ、良い人じゃない……。





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