五人の王子に仕えしは




「にしても神崎君さ、いくらイラついたからってそこまでやる必要無くない? ほんと性悪だよ」


 くれちゃんは、まるで自分がやられている事のように苦虫を噛み潰したような表情をしている。


 まあ、私からさんざん愚痴を吐かれればある程度悲惨さも伝わるのだろう。



「ほんとに、そう思う……。はあ、女の子怖いー」

「男子の考える事ってわっかんないわよね」

「男子にしても異色を放ってるよ、奏君って!」



 顔も性格も!




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