五人の王子に仕えしは




 校門を出て暫く歩いて左に曲がる。

 くれちゃんは電車で通学しているので、もう分かれ道は近い。



「でもさ、最近は大丈夫っていうのは慣れてきたって事なのよね?」


「うん。それと、嫌がらせが鈍化してきたっていうか」


「へぇ。中には懲りた子もいるって事か」



 多分私がへこたれないから諦めたのかもしれない。

 ……まあ、慣れたとはいえやっぱり辛いことは辛いんだけどね。




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