五人の王子に仕えしは
「和真もそんな怒らないで。小鳥遊さんも悪気があってやったわけじゃないよ? 多分」
「そ、そうだよ!
多分は余計だけど!
「ほら、本人も言ってるし」
そう言いながら、神様はコゲ君にふわりと笑いかける。
う、美しいです……。
優しいパツキン君にそう言われて、カズマ?というらしいコゲ君はチッと舌打ちをした。
どうやら宥められて少しは落ち着いた様だ。素晴らしい能力だよパツキン神様。
ていうか髪の毛サラッサラだな……! 異国の王子か!!
本当にそう言われても納得の目鼻立ちだ。
「黙ってれば普通にかっこいいんだからさ」
「うっ……! る、せ! 理将、うるせえっ!!」
とか言ってコゲ君は顔を真っ赤にしてしまった。どうやら彼君はツンツンしてるらしい。
あれか、ツンデレか。