五人の王子に仕えしは



「「……は?」」


 呆けた声をあげたのは、私だけでは無かった。

 目を開ければニヤリと笑う奏君。え、え、もしかして、っていうか今、奏君……キスした?

 皆の見てる前で?



「ちょ、先輩……、さいあく……っ!」
「ふふ、やってくれるじゃん奏」
「うっぜ、そういうのは別んとこでやってくれ」
「……っちょ、な、なにやってんだよ奏っ!!?」


 それぞれが思い思いのリアクションを取る中、私はまだ放心状態であった。



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